春分の日というと、お休みであることと、昼と夜の長さが等しくなる日というイメージがあります。何かしらの祝日ではあるらしいけれど、実際の意味や由来を知らない人も多いのではないでしょうか。
2018年や2019年など、年によって春分の日は異なるため、意味だけでなく、由来や日にちのイメージも湧きにくい日でもあります。
目次
春分の日とはどんな日?
春分の日の意味や由来、そして2019年の春分の日はいつ頃なのかを、詳しく見ていきましょう。春分の日とは日本国民の休日の一つと定められています。祝日法という日本の法律で、天文観測上で春分が起こる日を休日としています。
この由来となっている春分というのは、1年を24に分けた二十四節気の4番目にある言葉です。太陽が春分点と呼ばれる場所を通った日という意味で、春分としています。この日は昼と夜の時間が等しくなった日としており、季節が移り変わった事を意味して記している証でもあるのです。
と同時に、元々はこの春分の日は皇室でお祀りを行っていた日が由来となっていました。日本ではその名残として、3月20日か3月21日にこの日を国民の休日としています。
春分の日の由来とは?
ではどうして、春分の日がわざわざお祀りだった日に設定されているのでしょうか?かつて祝日そのものが、皇室で祀りが行われる日を指していました。
皇室で行われるお祀りの日を休日にしていた法律を、「休日ニ關スル件」といいます。春分の日の時に行われていた祀りは「春季皇霊祭」といい、皇室でお祀りを行うことから、国民の休日となっていました。
しかし第二次世界大戦の後、この休日は祝日法によるものに変化し、現在のように国民の休日であったことだけが残りました。現在国民の祝日では春分の祀りの精神だけが残っており「自然をたたえて生物をいつくしむ日」として存在しています。
春分の日、2019年はいつ?
2019年の春分の日は3月21日の木曜日です。春分の日の他、秋分の日は前年の2月1日に「暦要項」という官報に掲載されて、正式な日にちが決定します。「暦要項」とは、日本にある国立天文台にて計算された、翌年の暦を発表するものです。
最初に暦要項が公示されたのは昭和29年で、東京天文台(現在の国立天文台)によるものでした。この暦要項は一年間の全ての祝日・日食・入梅などが記されています。
大体の一年の流れは大きく変更される内容がほぼないため、少なくとも2030年までは3月20日か21日となっています。大体の暦は変化が乏しいので、1週間・1ヶ月と祝日が変化することはありませんが、暦要項で発表されるまでは祝日は未定という状態です。
【まとめ】春分の日とはどんな由来と意味があるの?
春分の日は、昼と夜との時間が同じ日というだけではありません。
国民の休日になった理由
元々は皇居で「春季皇霊祭」という神事が行われる日ということから、国民の祝日として定められた日でした。
冬から春に季節が移動する節目でもあり、日本で言う「お彼岸」の日にあたることからも、先祖を祭り、五穀豊穣を祈る為のお祭りということになります。現在では祝日法という法律で、国民の休日へと変化し、今に至ります。
春分の日のもともとの意味は?
しかし昼と夜の長さがほぼ同じ時間へと変わり、厳しい冬から温かい春へと季節が入れ替わることから、「自然をたたえて生物をいつくしむ日」という根元は変わっていません。
春分の日はこれから訪れる花々の季節から田植えを経て、今年もまた農作物が無事に育ちますように、というお願いも兼ねてお祭りをする日なんですね!
秋分の日との関係は?
同じような日に秋分の日がありますが、こちらは無事に作物が実った感謝と、お祝いの日。それからお彼岸を兼ねているんですよ。
私達が直接お祭りに関与することはほぼありませんが、今回は自然に思いを馳せながら過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。
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