とうとう12話、最終回になってしまいました…ドラマ・デザイナー渋井直人の休日。熱烈なファンから「渋井直人ロス」が起きています。
名バイプレイヤー光石研さんが、主人公・渋井直人を演じています。52歳、東京都在住、職業デザイナー、とびきり優しい、ちょっとへたれな部分あり、女運がない…けど、とびきりおしゃれなおじさん。10円ハゲができちゃうくらい切ないときもあるけど、素敵な楽しい日常を描いています!
寂しいけれど、渋井直人の最後の雄姿をみましょう。それでは、デザイナー渋井直人の休日12話の感想とあらすじを紹介していきますね。
デザイナー渋井直人の休日12話のあらすじを紹介!
デザイナー渋井直人の休日、最終回12話のタイトルは「渋井直人の休日」。ラストを飾るにふさわしいタイトルですね!
渋井直人、まさかこんなおじさまに夢中になるとは…思ってもみませんでした。渋井はどんな休日を最後みせてくれるのでしょうか。きょうもおしゃれな休日を覗けるのがワクワクしますよね。
それでは、デザイナー渋井直人の休日12話のあらすじを紹介します!
トックン、いまから会えない?意味深なカモメの電話
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カモメ(黒木華)に会うのは1週間ぶり…渋井(光石研)は、チグハグだったかもめの靴下を思い出し、プレゼントにかなりオシャレなお店で靴下を買って待ち合わせに急いで向かいます。
待ち合わせのいつもの公園に、お決まりの「腰ピース」をするカモメの姿はなく…うつむいて悲しそうな顔のカモメがいました。カモメのそんな様子を見て、渋井は悟ったのでした…
離れたベンチに距離を置いて座る2人。「…わかった。別れよう(渋井)」「…ごめん(カモメ)」
カモメの話は、前の彼とヨリを戻したい…ということでした。彼から連絡があり、また会うようになったといいます。ごめんね…と泣きながら、か細い声でなんども謝るカモメ。
「いいんだよ、泣かなくて」と優しく話す渋井、「その人が好きならそれでいいんだから」と続けます。その言葉に頷き鼻をすするカモメ。
「ありがとう…楽しかった(渋井)」
「ぐすん…私も(カモメ)」
「泣かなくていいって、これまでだって長いこと独りだったんだから」と、ティッシュをカモメに渡す渋井直人。ありがとう…と受け取ると、豪快に鼻をかむカモメ、そんなカモメを見て「ふふっ」と笑う渋井がいました。
「…じゃあ、いくね」そう言うと、カモメは立ち上がります。「うん、それじゃあ」そう返す渋井に、「げんきでね」とカモメが言います。渋井は、白い息をいっぱいだしてカモメの去りゆく背中に「エイエイオー!」と力強く励ましの声をかけました。
カモメは振り返り、深く頷き、顔をくしゃくしゃにして小走りでかけていきました…真夜中の公園にひとり残された渋井直人の傍らには、アレグリからもらったブルーの風船がポツンとひとつ…ぷかり浮かんでいて渋井の気持ちを表しているようです。
「全っ然、平気。平気じゃん。」と、渋井は自分に言い聞かせるように一言つぶやきました。
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「ELISE」の担当より入電。果たしてコンペの結果は…
なにか様子のおかしい渋井直人を、杉浦(岡山天音)がちらちら気にしています。そこへ、「ELISE 小笠原」から渋井のスマホへ着信。気づかない渋井に杉浦が「渋井さん、携帯鳴ってますよ」と教えます。やっと気づいた渋井、電話に出ます。短い電話を終えて渋井がみんなに報告します。
コンペの結果は…駄目でした。みんな「あぁー」と悔しがります。「ELISE 」の編集長以外の人たちは、渋井デザイン事務所の案を推してくれていたそうです。
しかし、最後は編集長の決定により他の事務所に任せることに…結果は残念ですが、渋井チームの作品が評価されたことは間違いなく、今後の仕事にもつながりそうです!
「ELISE 」の仕事のために雇われた2人、モード内田(ベンガル)とアレグリ(森川葵)はどうなるのでしょうか…
渋井は2人ともこれからもウチでやってみる気ないですか?と提案します。2人は「えっ」と驚いた表情…
「僕はこの1カ月を経て、まだまだこれからも一緒にやりたいなぁと思いました。もし、よければ…(渋井)」
「ごめんなさい…ごめんなさい。私はそう言ってもらえるのは嬉しいけど、お断りします。(アレグリ)」
アレグリは、「今回改めて思った…誰かと働くのがどうしてもストレスでひとりでやる方が向いている」と。この事務所がどうってことではなく、ココはむしろ自分にとって「いままでで一番いい職場」だったと。アレグリはとても穏やかな顔で語ります。
「私に手書きフォントという武器があるのを見つけてもらえました。…だから、どこまでできるかわからないけれど、これからはひとりで、フリーでやっていきたいと思います。(アレグリ)」
嬉しそうに話すアレグリ。話している本人よりも嬉しそうに、その話を聞く渋井がいました。
「そっか!でもフリーでやっていくなら、またすぐに力貸してもらうから。(渋井)」
「ありがとうございます(アレグリ)」
モード内田も「私もお断りさせていただきます」と頭を下げます。「だって、デジタルって本当に本当にイヤだもん!」そう言いながら、キーボードを乱暴にバシバシ叩きます。
デザイナーはもう辞めて次も決めてある、と分かりやすいウソをつきつつノープランのモード内田もホッとした顔をしていました。
「で、杉浦くんはどこいくの?(モード内田)」
「僕はですね……ってどこもいきませんよ!(杉浦)」
渋井は「あービックリしたぁ!どっか行くのかと思った~」と気が気ではなかった様子。その渋井にみんなが笑い和やかな空気になりました。
渋井直人、カモメとの予期せぬすれ違いに…
渋井と杉浦、2人だけの事務所に戻りました。少しすると…季節は春を迎えました。
ダッフルコートの前を開け「あっつー」と渋井がスーパーの袋を持って歩いています。すると、向こうから楽しそうに手を繋いで歩いてくるカップルの姿が見えました。…カモメ(黒木華)と彼でした。カモメも渋井に気付きます。
渋井は「気にすんなよ!」の意味を込めて、腰のあたりで小さくピースをしました。
しばらく歩くとピコン!とメッセージ受信の音。カモメが「ピースの絵文字」をひとつ送ってきました。それを見た渋井は…短い付き合いだったけど、出会えてよかった…好きになってよかった(渋井の心の声)、そう強く思いました。
久しぶりのピータードック!
「久しぶり~(渋井)」
「わぁ~渋井さん!うわぁ、久々。どうしてたんですか?(ピータードック店主・池松壮亮)」
「仕事が大忙しでさ…(渋井)」
「ならよかった!インスタもフェイスブックも止まってるから、この辺じゃ「死亡説」流れてましたよ。(ピータードック店主)」
「死亡説」に驚く渋井、店主と笑います。こないうちに古書のラインナップが変わっていました。その中の一冊を手に取る渋井。
「それはリマに住んでるフォトグラファーのやつなんですよ(店主)」
「リマ?えっリマって何だっけ?(渋井)」
「街ですね、南米の。(店主)」
「リマ…あーっ、ベネズエラの(渋井)」
「ペルーです。首都ですよ、ペルーの。(店主)」
「ペルーね…(渋井)」
そっと本を置いてしまう渋井直人。次に見つけた本は「世界の民芸」というタイトルの本でした。
◆「世界の民芸」・・・2012年に刊行された浜田庄司・芹沢銈介・外村吉之介等の豊かなコレクションから選びぬかれた海外民芸品の写真集。アメリカ大陸、ヨーロッパ、西アジア、南太平洋、アフリカを中心に、新鮮な驚きをもたらす工芸品の数々を美しい写真で紹介した幻の名著。#渋井直人 の解説 pic.twitter.com/33CRzNgrgJ
— 「デザイナー 渋井直人の休日」テレビ東京 木ドラ25 (@tx_shibuinaoto) 2019年4月4日
「これイイよね~昔よく眺めてた…これも中南米の民芸品が出ているんだよね~(渋井)」
渋井が中南米系に興味があると聞いた店主が、新しくできたおすすめの「下馬や」という立ち飲みやを紹介してくれます。南米の人がスタッフに1人いて、そっち系のツマミが充実していると言います。お店までの道順をグダグダな感じで聞くのでした。
デザイナー渋井直人の休日
立ち飲み・下馬や、さっそく渋井は来てみました!そこには、ポニーテールのカワイイ店員・メグミ(横田真悠)がいました。
この可愛らしい女性がペルーのクォーター、長年南米に住んでいたというスタッフです。彼女のおススメで、でてきたのは、ペルーの名物「セビチェ」という料理。
「ペルーに住んでたんだ?(渋井)」
「14歳までリマに…リマって分かります?(メグミ)」
「あぁ、首都でしょ。ペルーの。(渋井)」
「すごーい!みんな全然でてこないのに~(メグミ)」
「いやいや。これぐらい常識だよ。(渋井)」
笑いあう2人。メグミは顔の半分が口になっちゃうくらいおっきく笑う素敵な子です。しかも出してくれた料理も絶品!渋井もおいしいと大満足です。
陽が少し傾き、だいぶ2人は打ち解けた様子。メグミは両親共働きで、おばあちゃん子だったそうです。おばあちゃんが優しかった、大好きで一緒に料理作ったりしていたと、渋井のすぐ隣に立って話します。
メグミは泣き虫でよく泣いていると、おばあちゃんに「あごをヘソから離しなさい」って必ず言われたそうです。
「要は、前を向きなさい。そうすれば辛いことがあっても平気だよっていうペルーの言い伝えみたいな言葉なんです。(メグミ)」
「へぇー、あごをヘソから離しなさいかぁ…(実際にやってみる渋井)あっホントだ~なんか前向きになれる~(渋井)」
「ですよね!不思議ですよね!(メグミ)」
「いいねぇーこれ(渋井)」
想いでの話になると一瞬彼女の顔が曇ります…おばあちゃんはメグミが14歳の時に亡くなってしまったといいます。形見でもらったペルーの人形を、日本に来るときに無くしてしまったというのです!
「それって、ワンカヨの人形じゃない?木彫りの?(渋井)」
メグミは頷き、渋井が知っていることに驚いています。渋井は、昔から世界の民芸品に興味があってと説明します。
「いいよねぇ~あれ。色味とかも素朴で。(渋井)」
「かわいいですよね…なのになんで無くしちゃったんだろう。おばあちゃんに貰ったものだからずっと持っていたかったんですけど、おばあちゃんのこと大好きだったから…(メグミ)」
ちょっと涙ぐむメグミ。そういうときは…と、あごをヘソから離す2人でした。
(渋井心の声)いまどきこんなイイ子っているんだなぁ~擦れてないし、ピュアだし、可愛いし。可愛いしっ!
渋井デザイン事務所
ヘッドフォンしながらパソコンに向かう杉浦。ふと渋井を見ると、何やら黙々と真剣な顔つきで木工作業中…
「何してんだろ?さっきから…あんな真剣な顔みたことないなー(杉浦)」
「聞こえてるよ(渋井)」
「仕事ですか?(杉浦)」
「仕事じゃないけど…時には仕事より大切なことって、あるよね?(渋井)」
杉浦はすこし考えた後「…まぁ」と返答。ペルーの民芸品、ワンカヨの人形を無くした子のために彫ってプレゼントする、と渋井は杉浦に説明します。それを聞いた杉浦は「ピンッ」ときてニヤニヤ!
「なんだぁ…またかっ!(杉浦)」
なんだよっと渋井。帰宅準備をして帰る直前、渋井の元へ近寄る杉浦は「がんばってください!」と意味深なエールを送っていきました。
机を木くずだらけにして一生懸命ワンカイ人形を彫る渋井直人の姿がありました!
まわりは僕を「こだわりのひと」という。おしゃれすぎるという人もいるし、ダンディという人も、優しいという人も、一流という人も、東京の西側っぽいという人も、ウエスアンダーソンみたいだという人もいる。
どれも否定する気も無ければ肯定する気もない。これが自分の生き方というだけのこと。簡単には変えられない。それが僕…渋井直人だ。
エンディングが終わり気づけば朝、徹夜で彫った人形が完成します。渋井がおしゃれなデニムのジャケットを着て、左のポケットに出来立てほやほやのワンカイ人形を入れてニコニコしながら出かけます。
デザイナー渋井直人の休日12話の感想を紹介!
「デザイナー渋井直人の休日」12話、最終話が終わってしまいました…ラスト渋井らしさが溢れていてよかったですよね。
渋井直人の休日はやっぱりオシャレでステキでした!
それでは、デザイナー渋井直人の休日12話の感想を紹介していきます!
12話、渋井直人の失恋。
とうとうカモメと別れることになってしまいました…
11話で「ELISE 」のコンペ案が完成し、早朝カモメに会いに行ったとき「でもよかった…あんまり教えてくんなかったし。」というカモメの一言が気になっていました。やっぱり寂しかったのもあるんだと思います。
プライベートを犠牲にして個人事務所を持つ大変さが、ちょっと解ったような気がします。渋井の別れ方もとびきり優しかったのが余計切なく感じて沁みましたよね。「カモメが幸せならそれでいい」そう言えてしまうところが、大人です…もっと怒ったっていいのに、そう思っちゃいました。
一番素敵だなと思ったのは、偶然の再会の場面。
「「気にすんなよ!」の意味を込めて、腰のあたりで小さくピース」
渋井直人感が溢れでていて大好きなシーンです!しみじみいい人ですよね~本当に幸せになってほしい!切に願わずにはいられません!
はやくも新しい恋発動…12話後半、心躍ったメグミとの出会い。
最終の12話終盤でも素敵な子を登場させるとは…「デザイナー渋井直人の休日」のニクイ演出に心躍りました!メグミ役の横田真悠さん、めちゃめちゃカワイイんです!
ぱあっと周囲が1トーン明るくなるような笑顔が最高!よくぞ、ラストにとびきりの人材を投入してくれました。おばあちゃん子という背景も好感度高い、メグミとの続きが見たかったですよね…
メグミが作っていたペルーの名物「セビチェ」という料理。気になりますよね!
ラテンアメリカで食べられる魚介類のマリネだそうですよ。セビーチェと呼ばれることも。
◆セビチェ・・・ペルーやメキシコの名物料理で、レモンで味つけした魚介類のマリネのこと。ペルーでは国民食となっていて、前菜やお酒のおつまみとして食べられる。#渋井直人 の解説 pic.twitter.com/P64yGjWLa8
— 「デザイナー 渋井直人の休日」テレビ東京 木ドラ25 (@tx_shibuinaoto) 2019年4月4日
【セビチェ作り方】
小骨をよく取り除いた生魚を1~2センチ角ぐらいに切ります。それにタマネギやトマトをみじん切りにして加え、レモンをたーっぷり絞って混ぜ合わせます。
そこへシラントロやパセリ、オレガノなどの香草やアヒ・アマリージョなどの唐辛子を好みで加えます。オリーブオイルや塩で味を整えて完成!
なんだか読んでいるだけでも、食欲をそそる料理ですよね!このドラマで出てくる多国籍な料理たち、おいしそうでした!
渋井直人、最終回までおしゃれ美食家を貫いていました~
ペルーの民芸品、ワンカヨの人形
◆ワンカヨの人形・・・ペルー中部の都市であるワンカヨの伝統工芸品で、カラフルな木彫りの人形のこと。#渋井直人 の解説 pic.twitter.com/xNwzVUYUU8
— 「デザイナー 渋井直人の休日」テレビ東京 木ドラ25 (@tx_shibuinaoto) 2019年4月4日
渋井が民芸品好きなのは6話で紹介されて知っていましたが、本を購入するほどとはさすがです!
ピータードックで購入していましたね、浜田正司・著の『世界の民芸』(出版:日本図書センター)。世界各地の民芸品を写真と解説付きで紹介されている本だそうです。初版は昭和47年。そしてこの本、平成24年(2012年)に復刻されたそうですよ。根強いファンがいるということですね。
毎話、おしゃれなアイテムに触れることができるのがこのドラマの魅力でもありましたよね。おしゃれ12話まで切らすことなく、毎回新たな発見があり存分に楽しめました!!
ペルーの言い伝え「あごをヘソから離しなさい」、12話ででた最高の格言!
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メグミが教えてくれた「あごをヘソから離しなさい」は、渋井に対するエールのように感じました!そして、観ている私達にも勇気をくれることばだなぁと。
渋井がひとり、あごをあげてこの言葉をにこやかに実践している姿は、不覚にも泣きそうになりました…
愛すべきおしゃれおじさん、いろんな辛いコトがあったけどずっと前を向いていました。ドラマの中のイチキャラクターでしたが、渋井直人に出会えてよかったと心から思うんです!みなさんはどうですか。
笑って泣いて、感情を一喜一憂できて、画面から「デザイナー渋井直人の休日」のドラマを作っているステキな人たちの熱量が感じられました。
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【まとめ】デザイナー渋井直人の休日12話の感想とあらすじを紹介!
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