武豊(たけゆたか)騎手は日本国内で30年以上騎手の頂点に立ってきましたが、彼の活躍は日本国内にとどまりません。

 その強さや「天才・武豊」の凄さは海外にも伝わっており、海外の評価も非常に高い評価なのです。

 では、武豊騎手の世界での活躍を見てみましょう。

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世界の競馬

<豪州のG1を勝利する日本馬> 

その前に、日本以外でどういったところが競馬を開催しているのかを見てみましょう。

アメリカの競馬

 まずアメリカです。北米地域はダート(砂地)競馬の本場と言われるほど、ダートのレースが盛んで重賞も多いです。

 特に最大のイベントである「ブリーダーズ・ワールドチャンピオンシップ」は、2日で合計3000万ドル(日本円にして30億円)が賞金として支払われるという大規模レースが行われています。

オーストラリアの競馬

 オーストラリアは馬の1年の生産数が世界2位(1位はアメリカ、3位は日本)という競馬大国です。

 JRA(日本中央競馬協会)とも交流が深く、多くの騎手や馬が互いの国を行き来しています。

 2019年10月にも現地の大レースの1つ「コーフィールドカップ」を日本の馬が制しました。

アジア・中東地域の競馬

 アジア圏では潤沢なオイルマネーを持つ富豪たちによるドバイで競馬が行われており、そして基本的には賭博禁止の中国で珍しく認められている香港、ここ最近盛んになってきた韓国競馬などがあります。

欧州の競馬

 そしてなんといっても近代競馬の発祥の地、ヨーロッパではドイツ・イタリア・イギリスなどの各国で競馬が行われていますが、その中でも格式が高いのがフランス競馬、そしてフランス競馬の中で最高のレースが「凱旋門賞」(がいせんもんしょう)なのです。

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凱旋門賞での武騎手の評価

<凱旋門賞当日に5レースに乗る武豊騎手の記事>

 世界の競馬業界で最大のレースの1つが、フランス・パリのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞です。

 このレースは世界中の馬主・調教師・騎手が取りたいと願う世界トップのレースですが、武豊騎手はこのレースに2019年までで8回も騎乗しています。

 年に1回しかない世界一のレースに8回も騎乗しているということは、彼の評価の高さを物語っています。

2019年の凱旋門賞

<武豊騎手視点で見る今年の凱旋門賞>  

 8回目の騎乗となる2019年10月の凱旋門賞では、海外からの依頼によりブルーム号に騎乗する予定でしたが、ブルーム号の体調不良により今年は騎乗しない予定でした。

 しかし武豊騎手ほどの名声をもっていると、すぐ騎乗依頼が来ます。

 追加で凱旋門賞に出場することになったソフトライト号で世界最高のレースに出場した武豊騎手は、不利な状況から12頭中で6着にもってくるなど「世界の武豊」をみせつける騎乗をしました。

海外で活躍する天才の凄さや強さ

<当時のことを報じる記事> 

 さて、その武豊騎手が一番最初に海外で栄冠を掴んだのは30年近くも前となる1991年のことです。

 22歳にしてアメリカの競馬に乗り込んだ彼は、アメリカのG3(重賞)を勝利し、そして3年後の1994年には日本でも活躍したスキーパラダイス号でフランスに遠征し、G1ムーラン・ド・ロンシャン賞を勝利しました。

 これがJRAの騎手史上最初の「海外でのG1勝利」になりました。

 1994年当時ですとJRA・日本競馬協会が発足してから40年くらいですが、その40年の歴史の中で初めて海外のG1を勝ったのが武豊騎手と聞けば、その凄さと強さはわかるでしょう。

武豊騎手の海外での評価

<2018年、シャーガーカップのキャプテンに選ばれた武豊騎手>

世界選抜チームのキャプテンに

 こういったワールドワイドでの活躍は世界的にも評価されています。

 イギリスで行われている「シャーガーカップ」という世界中の一流騎手を招いて行われる特別競走にも何度も呼ばれており、2008年の大会では世界選抜チームのキャプテンを務めています。

フランス長期滞在

 また、2001年には前年(2000年)に日本で最多勝利騎手のタイトルを獲得していながら海外への長期遠征に挑戦し、フランスに4ヶ月滞在して35勝をあげたこともあります。

 「日本の馬が世界に遠征したからそれに乗っている」のではなく、海外に武騎手が遠征シた時に腕を見込まれて現地の馬に乗ることを頼まれているということは、彼の海外での評価を物語っているといえるでしょう。

まとめ

・武豊騎手は世界一のレースである凱旋門賞に何度も参加している

・日本の騎手で最初に海外のG1を勝ったのも武豊騎手

・フランスに長期滞在して35勝を上げるなど世界でも一流と認められている

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