春分の日といえば、昼と夜の時間が同じになる日で、春になった日というイメージが強いですよね。でも春分の日は、春のお彼岸の日、そしてお墓参りに行く日でもあります

え?「お彼岸と言えば秋じゃないか」ですって?いえいえ、春もお彼岸、秋もお彼岸なんです!ここではそんな春分の日とお彼岸、そしてお墓参りの関係を見ていきましょう!

 

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春分の日とお彼岸の関係って?どういう関係なの?

お彼岸とは「春分の日」や「秋分の日」の前後3日間、計7日間にご先祖様に感謝し、人間が生きていくために大事なことを見直す時期です。

つまり春分の日と秋分の日は、一週間あるお彼岸の真ん中の日にあたります。これは別名「中日」と言われていて、中日にはご先祖様に挨拶する日でもあるんです。

また春のお彼岸にはぼたもちを食べ、悪いものを追い払う習慣もあります。ぼたもちに使うあんこ=あずきには悪いものを追い払う効果があると信じられているからです。春になると種まきが始まるので、一年の豊作もお祈りするんですよ!

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お彼岸にはお墓参りにいこう!

お彼岸の中日となる春分の日には、お墓参りに行くお家が多くあります。お家の趣旨や宗教、地域によってはお墓参りをしないところもありますが、元々お彼岸はお墓参りをする日とされています。

お墓で何をするの?

お墓では特にしなければいけない!ということはありません。が、基本的にお墓に行ったときは、お掃除をするのがお作法です。

  • 墓石を洗う
  • 墓石を拭く
  • 雑草を取る
  • お花やお供えを飾る
  • お線香をあげる

大体お墓に行くと、この5つはすることになりますね。あとはお墓の前でご先祖様に、無病息災の感謝をしましょう。近況報告もいいですね。

お彼岸の7日間にすること

お彼岸の7日間は、中日のお墓参りで、ご先祖様に感謝するのが第一です。そして前後3日ずつの計6日間は、人間が生きていくために大事な、正しいこととされる6つの行いをしていく日です。

  • 人に分け与えること
  • 規律や決まりをちゃんと守ること
  • 怒りを捨てること
  • 努力を怠らないこと
  • 心を穏やかに安定させること
  • 智慧を表すということ

当たり前と思っても難しいことなので、普段やっていると思っても、なかなか実践できるものではありません。お彼岸という節目の時期に生活を見返すことが大事なのです。

春分の日がお彼岸の中日になった理由とは?

法律では、春分の日をお彼岸の中日とする!と、決まっているわけではありません。当然お墓参りや日々の感謝の気持ちを示すことも、法律で決まっているわけでは無いのです。でも春分の日がお彼岸の中日になったのには、ちゃんと意味があります。

祝日は、天皇の儀式の日!

春分の日とは、現在は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日となっていますが、元は天皇が「春季皇霊祭」をする日でした。春季皇霊祭は、過去の皇族の霊にお祈りする日で、お彼岸の中日と同じです。

戦前の皇族の方の祭事の日は、国民も祝日として、同じ特別な日を共有していたんですね。ちょうどこの時期は、種まきの季節に近づいている日でもあるため、五穀豊穣のお祈りをしていました。と同時に、今まで無事に過ごしてこられたのは、ご先祖様のおかげだという感謝も重なっています。

姿、形は変わってしまったけれど……

現在は法律や皇族のあり方などが変わってしまいましたし、祝日の意味も変わってしまいました。ですが天皇の儀式と、先祖への今までの感謝、それから同じく先祖への五穀豊穣のお願いの形が、今のような方法で残されています。

こうして戦前から続いてきた文化の形が、戦後も今のような形で継承されているんですね。季節や時期的なものと、文化が合わさり、最終的に春のお彼岸の中日が春分の日となりました。

【まとめ】春分の日は春になるだけの日じゃない!

春分の日は、春が来る休日と思いがちですが、それはちょっと違います。春分の日は春になるのと同時に、お彼岸の中日であり、人生を振り返るための節目でもあります。この機会に自分の生活を見直して、秋のお彼岸に向けて、考えるのが春分の日なんですね。

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