ひな祭りの歌、覚えていますか?タイトルは「うれしいひな祭り」幼稚園や小学校で教わることも多く、言われてみると思い出す人多いのではないでしょうか。

でも一般的に歌われている歌の内容には、怖い気配は全く感じられません。全く怖い部分は無いような気もしますが…?実はこの怖い歌詞には深い意味や間違いがあるのです!

 

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歌が怖いという、ひな祭りの歌を復習しよう!

まずは「うれしいひな祭り」の歌詞の復習から。ひな祭りのシーズンになると、お店で流れていることもあります。でも実際に歌詞が付いている状態で見てみると、また違う雰囲気になりますね。

作詞作曲した人は?

  • 作曲は河村光陽さん
  • 作詞はサトウハチローさん

作詞のサトウハチローさんは、なんと「うれしいひな祭り」作詞時は奥さんと離婚したばかり!うれしいはずのひな祭りですが、気分はなんとなくブルーな感じが、歌詞に出ていますね。

子供と過ごしたひな祭りの、嬉しい思い出を元に作られていますが、実はサトウハチローさんが歌に込めたのはそれだけの事情ではありません。

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「うれしいひな祭り」怖い歌詞には切ない意味が…

怖い歌詞といっても、子供が悪ふざけで作る替え歌ではありませんよ。一般的に怖いと言われているのが「お嫁にいらした姉さまによく似た官女の白い顔」です。意識しなければ気になりませんが、気にしだすと絵面がなかなか強烈ですね。

なぜ姉さまなの?

まずは「姉さま」の件について考えてみましょう。主人公を女の子として考えると、姉さまがいきなり出てくることは疑問に感じます。

しかし「姉さま」がいきなり歌詞に登場するのは、サトウハチロー氏の過去にありました。サトウハチロー氏は「雛人形を見るとお姉さんを思い出す」と語り、ひな祭りの歌に「姉さま」を登場させたのでした。

「白い顔」の意味

ひな祭りの歌が怖い、切ないとされるのは、この「姉さま」に関することです。サトウハチロー氏のお姉さんは、お嫁に行く前の18才の時に、結核という病気で亡くなっています。

今でこそ薬を飲めば完治する病気なのですが、当時は薬もなく、不治の病となっていました。「白い顔」には顔色の悪さや、具合の悪さをごまかすお化粧という考え方もあります。

しかし考え方によっては、亡くなった時の顔というとらえ方もできてしまうのです。

お姉さんへの鎮魂歌

白い顔のお姉さんは、確かに怖いと感じます。ですが家族にとってはそんなことは関係ありません。若くして亡くなったお姉さんへの鎮魂歌として、この歌の歌詞が書かれたとも言われています

当然、「主人公のお姉さんがお嫁に行ってしまったので、家にいた頃の白い肌を思い出している」という解釈もありますよ!あくまで鎮魂歌説は、説の1つに過ぎません。

「うれしいひな祭り」の歌でやってしまった、作詞家の間違いとは?

悲しい気持ちになる「うれしいひな祭り」ですが、歌詞の中に2箇所、間違いがあります。皆さん気が付きました?この2つのミスは訂正されないまま世間に出てしまい、今のように一気に広まってしまいました。

そんなこともあり、作詞のサトウハチローさんはこの歌に対して、あまり良くは思っていなかったなんて話もあります。

「お内裏様」と「おひな様」問題

この歌詞でお内裏様を、おひな様の隣りにいる人形のことだと思っている人が多いのですが、それは大きな間違い。お内裏様は男雛(おびな)と女雛(めびな)をセットにした、一組のおひな様の事をいいます。

一方おひな様はお内裏様と、ひな壇に飾る全ての人形をまとめた呼び方なのです。そう、2人並んですまし顔、ではありません。

2人と以下三人官女や五人囃子もひっくるめてすまし顔をしているという意味になってしまいます。歌詞の言い方では、男雛と女雛が並んでいるイメージになるので、ちょっと違ってしまうんですね。

赤いお顔の「右大臣」!?

右大臣と左大臣までいるひな壇を持っている方はご存知かと思うんですが、赤い顔をしているのは右大臣、ではなく左大臣です。

画像を検索してみると、左大臣のほうが老年で、赤い顔をしています。見る側の視点では、左大臣は右にいるので、位置関係で勘違いをしてしまったようです。

【まとめ】ひな祭りの歌の怖い歌詞・そして歌の意味と、生まれた間違い。

男女男女のひな祭り(アイシングクッキー)

「うれしいひな祭り」に出てくる、白い顔のお姉さん。彼女は実は作詞者のお姉さんで、嫁入り前に結核で亡くなってしまった人です。

白い顔は死を連想させるものなので「怖い」というイメージができてしまうかもしれません。しかし不治の病で亡くなった彼女への鎮魂歌でもあるこの歌は、怖いと言うより悲しい意味のほうが深く刻み込まれています。

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