2019年1月よりスタートしたNHK大河ドラマ「いだてん」は平成と新しい元号の時代をまたいで放送される記念すべき作品です。記念すべき大河ドラマに相応しく、「いだてん」は痛快なストーリー展開が人気となっています。

物語は、日本が飛躍した明治時代が舞台。スポーツ界の先駆者2人の人生を辿りながら「日本の近代五輪史」を描いていきます。前半は、日本マラソン界の父・金栗四三について。「走る」ことが大好きな男は、とうとう世界の舞台に飛び出します!

いまや世界に一目おかれる日本スポーツ界の扉を開けてくれた金栗四三、気になりますよね。

それでは、いだてんNHK大河ドラマ9話の感想とあらすじを紹介していきます!

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いだてんNHK大河ドラマ9話のあらすじを紹介!


向かうは遥か北欧・スェーデン。ストックホルム五輪に参加するため、出発。

NHK大河ドラマいだてん9話「さらばシベリア鉄道」のあらすじを紹介します!

ストックホルム五輪へいざ出発!

明治45(1912)年5月16日、大勢の仲間に見送られ、東京・新橋からストックホルムへ出発した金栗四三(中村勘九郎)と三島弥彦(生田斗真)。

嘉納治五郎は国家の役員…許可が下りず、手続きが済んだら合流ということで、出発の汽車に乗れませんでした…同行したのは日本選手団監督・;大森兵蔵(竹野内豊)と大森安仁子(シャーロット・ケイトフォックス)の2人、ハネムーン気分の心もとないこの夫婦だけです。

日本からユーラシア大陸を横断しスウェーデンへ、距離にして8000キロ!17日間の長旅がはじまりました。途中の大きな駅では四三たちを大歓迎。金栗と三島の人気は全国区…一目見ようと人々がわんさか押しかけていました。

各地での大フィーバーに四三は気が高ぶって眠れない。それじゃあ、ということで四三は暗中模索の旅路の記録を日記に書き記します。「盲目旅行 国際オリンピック競技参加之記」、これを基にお話が進みます。

5月17日から19日。シベリア鉄道の旅、1日目~3日目。

 

 
 
 
 
 
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5月17日。快便。明け方、敦賀着。快晴なり。嘉納先生、ついに敦賀には現れず…

早朝に福井県敦賀についた一行。ここから船に乗り換え、2日間かけてロシア・ウラジオストクへ。

金栗四三は、嘉納先生がいないことにかなり不安げです。ラブラブ夫婦と何事も気にしない三島と一緒のですから…無理もないかもしれません。

5月19日。快便。気温5度、極寒なり、嘉納先生の姿、浦鹽(ウラジオ)にもなし。シベリア鉄道は二等車両、大森夫人は隣の女子寝台なり。嘉納先生、ついに間に合わず…

望みは絶たれし午後1時20分、鐘の音3つ鳴り、いよいよシベリア鉄道、西へ向かって走り出す。三島家のお風呂より小さな個室に驚く四三たち。寝台は4つ…1つ空いている寝台にはドイツ人が乗車してきます。

そのドイツ人に、節約旅に関わらず、まんまと食事代を奢らされてしまいます…四三はシベリア鉄道に乗る、多様な外国人たちを見て「こんな人達と戦うのか…」と、これからに思いを巡らせます。

お騒がせドイツ人の鼾で眠りにつくことのできない四三なのでした。

5月20日から22日。シベリア鉄道の旅、3日目~5日目。

5月20日、満州ハルビンに着く。規模雄大なれど、不穏な空気が漂う。3年前、明治42年10月ハルビン駅で初代日本の内閣総理大臣・伊藤博文(享年68)が、日本の朝鮮統治に不満を持つ朝鮮人によって撃たれた。

当時、満州の地はロシア・清(中国)・日本で覇権を争う不安定な状態であった。ハルビンは当時不安定な状況にありました。四三と弥彦は、ロシア兵にパスポート提示を求められたり…ヒヤヒヤな場面があります。

5月21日。シベリア鉄道の旅4日目。四三の実家に宛てた絵葉書には、この日、車窓から見える世界第一位のバイカル湖の壮大な景色に見惚れたことや、冷水浴を外国の地でも欠かさず行っていることなどが書いてありました。

「想像もつかんばいっ!」と言いながら、大きな声で嬉しそうにそのハガキを読む兄・(中村獅童)と池部スヤ(綾瀬はるか)。四三の便りは、日本に残る人たちの希望でした。

 

5月22日。シベリア鉄道の旅5日目。いよいいよヨーロッパ領に入る。各自、なまった体をほぐす。それが済んだらもはや、することなし、話題もなし。

このあたりから、四三と弥彦、すこしギスギスし始めます…どんなに気の合う仲間でも小さい部屋の中で、四六時中顔を突き合わせていれば険悪になるものですが、この2人、ストックホルムまで大丈夫でしょうか。

そんなことより、嘉納先生はどうなったのでしょう。嘉納先生は、にっちもさっちも日本から出国する許可も出ていない状態。嘉納治五郎、オリンピックに間にあうのか!

5月25日。日本の美濃部孝蔵初めて給料をもらう。初給金は、なんと「五厘」

師匠・橘家圓喬(松尾スズキ)に付いて半年…孝蔵(森山未來)は、弟子なんだか…車屋なんだか…宙ぶらりんな毎日を過ごしていました。

師匠に「飯を食おうという了見じゃあとても駄目だよ…」と言われ、封筒に入った5厘を渡されます。5厘は1銭の半分。

その話を、志ん生が語り出します。

大人になった孝蔵改め志ん生(ビートたけし)は初給金を大事にとってあり、五りん(神木隆之介)と知恵(川栄李奈)に見せます。ハッキリ少ない!と言う、五りん。そのころ車代は1日借りると50銭。100分の1の金額…!口を尖らせ、「てっきり、オリンピックになぞらえて「五りん」と名付けてくれたと思ってました。

名前の由来が小銭だなんてがっかりだよ~」と不満たらたらの五りん。「貰ったのは小銭だけじゃねぇぞ!」と得意げに一枚の紙を指差す志ん生。そこには「五月二十五日 三遊亭朝太」と達筆な筆文字で書いてあります。志ん生は、初めて名前を頂戴したと嬉しそうな声。

そして師匠は「明日からは車はいいからね、手ぶらできな」と言い残して寄席に入っていったというエピソード。

噺家なんか水物だ、のうのうと暮らせると思うな…食うことなんか後回しにして芸の苦労をしなきゃいけねぇとこの「5厘」が教えてくれたと話す志ん生。ありがてぇ5厘なのだと、五りんに諭すのでした。

5月26日。シベリア鉄道の旅、9日目。

日本を出て10日目、全行程のちょうど真ん中過ぎ。人には気の合う人と否とあり。いかに西洋人の真似をしたとて、日本人は日本人なり。なんぞ真のの西洋人ならんや、むしろ日本人の元気あるを示し、特徴を示せよ。余は西洋人が嫌いなり。半かじりは尚嫌いなり。

文面からも伝わってきます…金栗四三のストレスはマックス限界に達してきている模様。少し心配なのは、大森兵蔵がちょくちょく苦しそうに咳をしていること、何もなければいいのですが。

金栗は大森兵蔵に、なぜ日本選手団の監督になったのかを質問します。兵蔵は体が弱かった…アメリカには経営の勉強で訪れたが、西洋人の肉体の強靭さに驚き、自分のように脆弱な日本人がこの先でてこないように「国民の体格・体位向上のため」YMCAのトレーニングスクールに移ったという話を聞きます。

嘉納治五郎は知っていました…大森兵蔵は肺を患っているのでした。4年後の五輪には絶対間に合わない病状、オリンピックを見る夢が実現可能なのは今回限り。悲願の五輪同行だったのです。

5月28日から29日。シベリア鉄道の旅、11日目~12日目。

5月28日、大森氏の体調、回復の兆しを見せず。ついに、安仁子さんが自炊の中止を申し出る。

嘉納先生もいない…監督は病に伏す…三島は外国の女性にかぶれる…こんなことで五輪に出場できるのか。金栗四三は不安マックス。しかし、三島に勇気づけられ励まされて一緒に頑張ると誓いました。

5月29日、ロシアの首都、セントピーターズバーグに着く。ここで長かったシベリア鉄道の旅が終わります。

いよいよ最終日、17日目。ストックホルム入りする日本選手団。

6月2日、東京を発ち、17日目。天気は日本晴れ。快便。バルチック海(バルト海)を船で進み、我らが目的の地、ストックホルムへ。

大使館の内田公使が出迎えに来る。何より驚いたのは、子供から大人まで、誰もがオリムピックを知っていること。みな1か月後の開催を心待ちにしています。

街がみえてきました!感動の表情で見つめる金栗四三がいました。ストックホルムの白夜に驚いたり、夢にまでみたオリンピック開催の地「オリンピア・スタディオン」に感激したり。「必ずやあのポールに、日の丸を挙げん。決意を新たにする」と日記に記します。

あれ?嘉納せんせいは…まだ日本にいました。「私が行かなくてどうするっ!」と叫ぶ、日本選手団団長・嘉納治五郎の姿がありました。

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いだてんNHK大河ドラマ9話の感想を紹介!

 

 
 
 
 
 
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NHK大河ドラマ「いだてん」、9話「さらばシベリア鉄道」面白かったですね。「三島の身支度の長さ、きっちり30分。まるでおなごのごとし…」などと語る、ブラック金栗四三が出てきたりとコミカルな場面も多々。17日の旅路がユーモアたっぷりに描かれていました。

それではNHK大河ドラマ「いだてん」9話の感想を紹介します。

ちょっと難しい近代史が分かりやすく描かれていた9話

ストックホルムへ向かうため、「シベリア鉄道」に乗った日本選手団。シベリア鉄道ひとつで、明治の時代背景がよく理解できるように解説されていましたね。

シベリア鉄道を通したロシア人の目的…貿易ルート確保とアジアへの侵略。

満州(ハルビン)…明治42年10月ハルビン駅で初代日本の内閣総理大臣・伊藤博文(享年68)が、日本の朝鮮統治に不満を持つ朝鮮人によって撃たれた事件があった。それから3年後のハルビンもロシア・中国・日本の三つ巴の土地、覇権争いが続き不安定な土地だった。

ただ、シベリア鉄道で縦断するだけでなく、歴史的な出来事を織り交ぜてストーリーが進んでいきました。とても自然にスルスルっと入ってきて学べますよ。

9話中盤、「五りん」に込められた志ん生の想いに泣けた


志ん生の話には泣けました。志ん生の師匠の言葉が粋でしたよね。

表面ではわからない、「5厘」の価値と「五りん」の名前の価値を諭すように語っていました。芸事に対する心構えを、直接的な言葉で伝えるのではなく、考えさせるような言い回しで諭すという師匠の愛情に胸がアツくなりました。

現代を生きる私たちにとっても、心に刺さる「教え」だった気がします。クドカンならではの温かさを感じるシーンでしたね。

ずっと気になって仕方がない…嘉納治五郎はストックホルムにたどり着けるのか?!

嘉納治五郎がヤキモキしている様子がコミカルに描かれていました。いろんな手続きに手間取っていましたね、日本って結構今でもそうです。いつ、日本を出発できるのでしょう。嘉納治五郎の動向が本当に気になって仕方ありません

9話以降の展開、注目ですよね。

【まとめ】いだてんNHK大河ドラマ9話の感想とあらすじを紹介!


NHK大河ドラマいだてん、9話「さらばシベリア鉄道」は、日本から飛び出し、世界を知る旅路でもありました。

四三がストーリーの中でも書き記していたとおり…「いかに西洋人の真似をしたとて、日本人は日本人なり。なんぞ真のの西洋人ならんや、むしろ日本人の元気あるを示し、特徴を示せよ。」これに尽きる気がします。日本人の良さを忘れずにいたいなと、思わされました。

世界を受け入れながら、日本も大事に生きていきたいとそう感じた9話でした。ストックホルムでもまたもや、ひと騒動ありそうですよ。これからの展開が楽しみですね!

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