NHK大河ドラマ「いだてん」は、日本人初のオリンピック選手となった金栗四三についてをユーモアたっぷりに描いたドラマです。これを観れば、明治時代の世の中も覗けてしまうという、とてもお得な作品です!

NHK大河ドラマが手がける明治の時代は、優雅で勢いがあって見ごたえがありますよ。なかなか題材として扱われることのない時代、知りたくありませんか。

走ることに懸命ないだてんに、笑わされながら、泣かされながら、楽しめるドラマです。それではNHK大河ドラマ「いだてん」10話の感想とあらすじを紹介していきます!

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いだてんNHK大河ドラマ10話のあらすじを紹介!

NHK大河ドラマ「いだてん10話のタイトルは「真夏の夜の夢」です。長旅を経てスウェーデン・ストックホルムへ到着した日本選手団。1か月後の五輪に向けて調整をはかります。なにやら騒動が起きる予感…気になりますね。

NHK大河ドラマ「いだてん」10話のあらすじを紹介します。

日本を出発してから2週間後…明治45年(1912)6月3日 オリンピック開会式まであと33日

金栗四三(中村勘九郎)の嘉納治五郎(役所広司)への手紙から物語がスタートします。

東京を出発してから早2週間、嘉納治五郎先生におかれましては、どちらにおられますか?時刻は夜10時、太陽は沈みません…白夜です。昨日は、はやる気持ちを抑えつつ…スタジアムを見学し。一夜明けてきょうは、ガイドのダニエル(エドウィン・エンドレ)とマラソンコースの下見をしました。

嘉納先生がご到着される頃には、気力・体力ともに最高の状態になっていると思います。1日もはやいご到着を心からお待ち申し上げます。

四三は、早速、現地の新聞記者に取材されます。日露戦争勝利のため、日本人に対する注目度の高さは四三たちの想像をはるかに超えていました。

日本と同じ初参加ポルトガルのマラソンの選手を見かけます。ポルトガルの選手は、勝てば賞金がでると聞き、旅費すら自腹できた四三はショックを受けます。この時点で、金栗四三は世界記録保持者…金栗もまた、注目の人でした。

世界の選手たちとの違いに戸惑う「ちいさな日本人たち」

6月4日、快晴、快便、しかし快眠とはいかず。坂道を中心に3里から4里を繰り返し走る。気候、体の調子、共に良し。ただ、目下、孤独が何よりの敵なり。そもそも彼らとは体の造りが違う。

明るくてなかなか眠れない…まるで太陽がふたつあるよう。受けた取材が記事になっていました。見出しは「ちいさな日本人」。三島弥彦(生田斗真)から、それを聞いた四三は怪訝な顔をします。「言いたい奴には言わしておけ。何も考えず走るだけ!」と、三島は言います。

外国の選手は数人体制で調整し切磋琢磨して高めあっているのに比べ、自分たちは競技が違うため1人ずつの孤独な調整。加えて大森兵蔵(竹野内豊)の具合は芳しくなく、練習に付き添えない日が幾日も続きます。特に三島は、次第に追い込まれていきます…

実に孤軍奮闘なり。他人の力を借りず、優勝を得し喜びを夢想し、ただ、奮闘するのみ。

四三は、一生懸命自分を律し、五輪に向け励んでいます。

6月8日。アメリカ、フランス、ロシアなどの選手が次々と現地入り。練習はますますにぎやかになっていきます。ロッカールームで、ロシアの選手からは、敵国だった日本人としてジロジロ見られてしまいます…

とうとう耐えられなくなった弥彦は、その場から逃げるように出て行ってしまいます。それに加え、10秒前半のタイムを叩き出す外国人選手たちに、弥彦は完全に自信を失ってしまうのです。

一方、四三は、ポルトガルのマラソン選手との共通点を見つけたことにより、会話のやりとりができ交流します。金栗の「足袋」は大人気!それにより、委縮していた心がいくらかほぐれるのでした。

銭湯ほっこり…志ん生と五りんの入浴シーンは癒し

同時期の東京・浅草。美濃部孝蔵(森山未來)は、橘家円喬(松尾スズキ)の下で修業を頑張っていました。落語の世界の厳しさを知ります。

例えば、たとえ兄弟子であろうともつまらない落語をして場を冷やした場合…変な所でワザと笑いのチャチャを入れたり、すぐ後に被せて同じネタをやったりするという慣習。芸に対してシビアな落語の世界を知ってワクワク・ゾクゾク、ますます孝蔵はハマっていくのでした。

時は進み…その時のことを、銭湯にて裸の付き合いをしながら古今亭志ん生(ビートたけし)は、五りん(神木隆之介)に話して聞かせています。聞きながらも「オヤジの言いつけで…」と言って冷水浴をする五りん。志ん生にビシャビシャ冷水がかかるのでした…

6月15日、ストックホルム。三島、ホテルの窓から飛び降りようとし、止めている四三。一体何が…?

 

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6月15日。白夜による不眠。冷水浴のやり過ぎで水道止められる。

前略、もしこの手紙を嘉納先生が読まれているとしたら、もう手遅れです…練習を開始して12日目、とうとう誰も部屋から出てこなくなりました。

この度のオリンピックは、日本人にとって最初で最後のオリンピックになるでしょう。黎明の鐘は鳴りません。

心配した四三は、三島の部屋を訪れます。「僕はもう耐えがたい…もう練習などしちゃおれんよ。本当の僕は違う。もう限界だよ…西洋人は速い。とても勝ち目がない…」と、三島は完全に戦意喪失してしまっていました。

四三が励ますと三島は激高、数々の新聞記事を取り出し「君しか注目されていない!」と。挙句、四三の記事に間違って三島の写真が金栗として載っているのでした。君と違って期待されていない…と弥彦はシクシク泣くのです。

四三はすぐに大森監督に助けを求めるが、容体の尋常じゃない様子に絶望します。気が付くと三島はホテルの窓から飛び降りようとしていました…急いで止めた四三。

「三島さん!落ちて足を折ったらはしれんばいっ、一生後悔するばいっ。我らの一歩は日本人の一歩ばい。速かろうが、遅かろうが、我らの一歩には意味があるったい!!(四三)」

そう言って、三島を諭すのでした。

6月23日。オリンピック開会式まであと8日。

四三の必死の言葉に、弥彦は復活!四三が弥彦・の練習に付き合うようになります。やがて、大森監督も回復し、本格的に練習できるようになります。

三島さんも徐々に、痛快男子ぶりを発揮す。冷水浴も再会せり。

6月23日。とうとう夜が完全に無くなる。「夏至祭」…スゥェーデン人はこの時期夜まで踊り明かす。

「夏至祭」は耳栓しても到底防げない騒がしさ…四三は眠れません。止めてもらおうと話にいく四三ですが…逆に日本の歌を歌って欲しいと巻き込まれてしまいます。四三と弥彦は「君が代」を合唱したのでした。ふたりの歌を現地の人は拍手でたたえます。

ついに…ついに、あの人がやってきた!!

ついに嘉納治五郎がストックホルムへやってきました!!カバンの中に、四三の足袋をたくさんいれて、大森兵蔵に渡す「オリンピック式 陸上競技法」と書かれてある冊子を持って…魂をこめて大森が書いた論文を冊子にしたものをプレゼントします。みんなの熱い想いが込められている冊子を受け取って、大森は感激します。

嘉納治五郎も到着したので、開会式の打ち合わせ…国旗は三島、プラカードは金栗が持つことに決まりました。プラカードの表記は「Japan」としようと話していたとき、四三が大きな声で「いや。日本でお願いします!」と言います。

「日本は日本ですっ!そのまま「日本」と書くべきです。そうでなければ、おいは出ませんっ!!!(四三)」四三が吠えました。

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いだてんNHK大河ドラマ10話の感想を紹介!

 

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ストックホルム、日本選手団…ドタバタでしたね。ヒヤヒヤしましたが、落ち着いて一安心しました。世界は広いということが感じられるお話でした。オリンピック選手たちを応援する気持ちが変わるような気がします。

NHK大河ドラマいだてん「真夏の夜の夢」10話の感想を紹介します。

銭湯シーンが大人気!キュンキュンした女子大量発生!

時より差し込まれる、志ん生と五りんタイム。10話は仲良く銭湯に行っていましたね。志ん生が話す昔話を意外にちゃんと聞いている五りんが微笑ましかったですよ。でも、最後は日課の冷水浴を、師匠にバシャバシャひっかけて…その様子には不覚にも笑ってしまいました。

クドカンのことですから…何気ないシーンに何か隠されているはず!気を抜けないのも「いだてん」の面白さですよね。

10話、北欧ストックホルムのトリビア的な発見がタメになった

スウェーデンでは、「水=Vatten」。水を「バッテン」と言うのだそうです!熊本生まれ・冷水浴が日課の四三にとっては、かなり嬉しい発見だったようです。飛び上るように喜んでいましたね。

オリンピックの記録映画が製作されたのは、ストックホルム大会が最初。当時の映像も流れ、いかにストックホルム五輪が先進的大会であったかを知ることができました。映像が残っているってスゴイです。水着などのユニフォームや競技器具、今とは違うところもあるけれど、同じ部分もありました。1912年がいっきに身近に感じられますよ。

白黒の世界で、活き活きとスポーツを楽しんでいる人たちを観て、今も昔も変わらないところがあることを実感しました。もちろん、今の方が進化していますが、人々の「体を動かすということに対するキモチ」は全く変わっていないですよね。世界で愛されるオリンピックの存在意義が分かったような気がしました。

先駆者の苦悩が分かりやすく描いてあった10話。

初めての異国での五輪、四三と弥彦は大変苦労していました。白夜で眠れなかったり、夏至祭で眠れなかったり…とにかく安眠できない。体を休められないのはスポーツ選手にとって死活問題ですよね。

「便器が高い。爪先立ちで用を足すたびに、お前なんか足の長い西洋人に勝てるはずがないと言われているように感じる。」三島弥彦が言った言葉です。このように、体格差やポテンシャルの点で引け目を感じたことが赤裸々に描かれていました。

弥彦を救った四三、ふたりが抱き合っている姿を偶然安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)に目撃され誤解されていました…「真夏の夜の夢」のタイトルの意味はそこからきたようです。しっかり笑いも組み込む「いだてん」、粋ですよね。

四三の出した手紙も日本に届くのはおよそ2週間後…遠い場所なのが、かかる日数からも伝わってきます。10話を観て、心から2人を応援したくなりました。タイムスリップできるなら、実際に応援に行きたい。その位、今回はストーリーに切なくなりました…そして2人の先駆者の絆に感動しました。

何気なく応援しているスポーツ、舞台裏にはいろんなドラマがあるのだと改めて気づかされますよ。きっと次の東京オリンピックを観戦するとき、違う気持ちで応援できるでしょう。10話は、競技スポーツの厳しさ、そして大和魂の尊さを教えてくれたアツい回でした!

「奮闘の 声もとどろに 吹きならす すゑでんの野に 夏花ぞ咲く」


「奮闘の 声もとどろに 吹きならす すゑでんの野に 夏花ぞ咲く」は、ストックホルムで実際に金栗四三が詠んだものです。10話のストーリーの中に出てきていました。四三は、郷土日本の花に似た花を押し花にして持ち帰ったそうです。

「日本」への愛と、「ストックホルム」という地への尊敬の念が感じられますね。何よりも金栗四三の優しい心伝わってきました。知れば知るほど魅力的な人柄です!

さて、10話の気になるラスト。優しいはずの四三が吠えていました。プラカード「日本(ニッポン)」or「Japan」表記問題…「日本」とならなければ出場しないとまで宣言していた、金栗四三。果たして、捨て身の進言は聞き入れられるのでしょうか。続きがものすごく気になりますよね!

【まとめ】いだてんNHK大河ドラマ10話の感想とあらすじを紹介!

 

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NHK大河ドラマいだてん「真夏の夜の夢」10話の感想とあらすじを紹介、いかがでしたか。今回はなかなか波乱の展開でした。雨降って地固まる、日本選手団の勢いは最高潮です。来週はとうとうオリンピックがはじまりますよ!

気になる終わりを迎えただけに、次話が待ち遠しいですよね。無事、オリンピックを完遂できるのか、応援してみとどけましょう。

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