春分の日をカレンダーで見かけると、そろそろ春だなという気がしますよね。でも気づいてますか?ハッピーマンデーが登場する前から、春分の日の日にちは20日や21日をフラフラとしています。
他の休日は月日が決まっていますし、ハッピーマンデーが採用された休日は、その月の特定の週の月曜日が休日です。だけど春分の日はちょっと違います。ここではそんな春分の日がどうやって決まっているのか、その秘密を見ていきましょう!
目次
春分の日の決め方はどんなふうに決めるの?
春分の日は、ご存知の通り、国民の祝日の一つです。基本的に国民の祝日は「祝日法」という法律を元にして決められています。毎年2月初めに、「官報」(国が出版する、法律や決定事項のお知らせ)にて、翌年の春分の日が発表されています。
「祝日法」って何?
祝日法とは「国民の祝日に関する法律」の通称です。これは元々戦前からあった「休日ニ関スル件」という物の代わりに生まれた法律で、休日の具体的な日にちを決めておく法律なんです。もちろん、祝日法の中には「春分の日」も入っているんですよ!
「春分の日」の決め方
さて、祝日法で「春分の日」を作る件は決まっていますが、「春分の日」には具体的な日にちは決められていません。これは春分の日が、毎年3月20日か21日ころの内、どこか1日に定めるとしているからです。
「国立天文台」という場所で、日本標準時を基準に、天文観測で「春分」が起こる「春分日」を選んで、その年の春分の日=休日としています。
春分の日はどうして、年によって日にちが変わるの?
春分の日の特徴として、毎年日にちが違うという点があります。なぜ毎年、日にちが変わるのかと言うと、実は太陽が「春分点」と言われる時期と少しずつ変わっていくからです。
春分点は昼と夜の時間がほぼ同じになる日のこと。つまり翌年の昼と夜の時間がほぼ同じ日がやってきた時点で、1年分1周したということになります。
地球の公転はマニュアル通りにいかない
問題はここから。地球の公転が1周して1年になるのですが、カレンダー通り1年が365日、というわけにはいきません。地球の公転や太陽の動きはピッタリ365日、ではなく、365日と数時間かかります。
うるう年が生まれるのも同じ理由ですね。先程ご紹介した「国立天文台」は、この1年の周期を計算して、翌年の春分の日を出すわけです。
なんで毎年計算しないといけないの?
もちろん、毎年少しずつ春分がずれていることも理由です。でも月の引力の関係や、磁場の関係、その他諸々の細かい理由でどんどん日にちはずれてしまうことがあります。今は大きく春分が変わること自体は起きていませんよね。
ですが近い将来、なにか大きな異常気象やトラブルが起きて、日にちがずれるかもしれないことは否定できません。なので毎年こまめに、国立天文台は月の軌道などを計算しているんですね。
2019年と2020年の春分の日はいつ?
- 2019年の春分の日は3月21日木曜日
- 2020年の春分の日は3月20日金曜日
正式な2019年の春分の日は2018年に、2020年の春分の日は2019年に「官報」で発表されていますね。どうして春分の日を、前の年に発表するの?春分の日は自然のことですし、特に細かく知らないでもいいように感じます。昼の時間と夜の時間が同じだとしても、日にちを知らなくても問題ないように思えます。
しかしカレンダーを作っている人たちや、行事予定を年単位で決めなければならない人たちも、世の中には沢山います。大まかかつ正式発表でなくてもいいから、しっておきたい!という要望もあるんですって。
【まとめ】春分の日は国立天文台が決めてます!
春分の日は昼と夜が同じ時間になる日です。でも地球や月、太陽の周期は、ちょっとずつずれていきます。つまり毎年同じ日に、春分が起こるとは限らないわけです。
じゃあ春分がいつ頃起きるのか?それを測定して、日にちを割り出すのが国立天文台です。こうして国立天文台がはじき出した「春分」が起きる日を「春分の日」として、毎年使用しているんですね。
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